「オレンジペコ」って?

時々ですが、「オレンジペコってオレンジの味がするの?」と聞かれます。オレンジの味はしません。(笑)

 

オレンジペコを、お茶の産地か品種の名と思ってらっしゃる方もお見受けします。「ではオレンジ色の紅茶のことかしら」と言われることもあります。実は「オレンジペコー」は、茶の葉のてっぺんの「芯芽のすぐ隣の葉」のことを指します。製品名「オレンジペコ」という紅茶があるので、ややこしくなってる気がします。

 

名前の由来的には諸説あって、「オレンジ色だから」というのは一概に否定できません。芽の部分の白いうぶ毛を「パイハウ」というのでこれが「ペコ」に聞き取られて定着した説。またはオレンジナッソーというオランダの国王の名がとられたという文献も目にしたことがあります。

 

茶葉の芽の白いうぶ毛のついたものを「シルバーチップ」といいます。これを多く含むお茶は高級です。シルバーチップのみのお茶もあります。淹れ方と品質にもよりますが、通好みの素晴らしいお茶です。

 

茶葉を購入される際、お茶サンプルを見て「白っぽい茶葉が入ってるな」と思ったら「良いお茶なのだろうな」と判断して間違いありません。「オレンジペコー」は、芯芽から2番目の葉のことなので、その葉も銀色うぶ毛に覆われていることが多いです。「オレンジペコー」が使われている紅茶はハイクオリティなお茶であることが多く、「オレンジペコ」と聞いたらオレンジ味よりオレンジ色の「高級紅茶」をイメージされるとよいかと思います。

2015年10月17日