茶葉のグレードとクラスについて

お茶の葉は摘まれるときに「一芯二葉」といって、先端のTipと呼ばれる芯(まだ開いてない葉)と柔らかくて初々しい若緑色の葉2枚までを採取されます。先端のTip(ティップ)はFOP(フラワリーオレンジペコー)と記されることもあります。

 

お茶は、出来上がりの茶葉の大きさによって4つのクラスに分けられ、そこからさらに分類されるのですが、茶葉の分類はクオリティではなく、あくまで茶葉の形状の違いを指しています。たとえば茶葉クラスが「ダスト」と表記されていると、「なんとなく屑茶なのかな」と連想してしまいがちですがこれは違います。ダストの中でもハイクオリティ茶もあればそうでないものまで無段階に存在します。「フルリーフ」「ホールリーフ」であってもそれが「美味しくて高級茶葉」という意味ではないです。

 

伝統的な製法「オーソドックス」でつくられたお茶は、葉の大きさで「ホールリーフ」「ブロークンリーフ」「ファニングス」「ダスト」の4つに分けられます。近代的な「CTC製法」によるお茶は最大でもブロークンリーフです。大まかに言って、ホールリーフは全葉、ブロークンは一枚の葉をいくつかにカットしたもので、それが細かくなるほどファニングス、そしてより細かいダストというクラスになります。ダストは振るいわけたとき下に落ちるほどのほぼ粉末状になります。抽出時間が短くすむティーバックによく使用されるのがファニングスやダストです。

 

 

2015年07月01日